「計算するな!規則を見抜け!」の田原物理
「計算するな!規則を見抜け!」この言葉に田原物理の本質が凝縮さ れているように思います。
田原物理というと、つい「微積」という文字が先行してしまい、一見、派手で高度な解法イメージを持ってしまいがちですが、実は、v-t グラフを使ったものや、比と和を使った解法など、市販の参考書ではほとんど扱っていない様なユニーク解法も特徴的ですね。
物理現象をイメージできるようになる
このような解法は一見「裏技」的に映ってしまいますが(実際わたしも最初の頃はそう思っていました)、この解法が身についてくるに従い、実は物理現象をイメージ化するのに大変良い訓練になっていることに気がつきました。
言い換えると、正しくイメージできていないと、この解法を使いこなせないと言うことですね。
計算しないで解く!
わたしは、バリバリの「公式物理」で育った世代なので、特に、V-t グラフを使った解法に衝撃を受け、すっかりハマッてしまいました。
おかげで、なんとか計算しないで問題を解こうとする、怠惰な?性格 になってしまいました。
20年ぶりの学習で
微積分にしても、受験生時代は全く使うことなく過ごしてきました。
微積分自体は、大学時代に少しは勉強しましたので、アレルギーを感じることはありませんでしたが、それでも20年以上も前のことなので、ほとんど忘却の彼方でした。
物理を体系的に理解するとはこういう事だったのか!
なんとか、昔を思い出しながら少しづつ勉強して行ったのですが、力学と電磁気が同じ運動方程式で記述されるということに、またまた衝撃を受けました。
「ああ~。物理を体系的に理解すると言うのは、こう言うことだったのか・・・・」
受験生の頃には思いも寄らなかったことでした。
「俺の青春を返してくれ!」と…(まじめな話。)
それと、どうしても「暗記」できずに投げ出してしまった交流回路。
微積分を使えば何の問題もなく解けてしまうんですね。
「俺の青春を返してくれ!」と叫びたくなりました。(まじめな話。 交流分野の丸暗記は時間の無駄ですね。)
点を取るだけの物理ではない!
田原物理は、公式の暗記やガリガリした計算で答えを出すような無味 乾燥な物理を目指していないので、とりあえず試験で点さえ取れれば 良いと考える受験生には向いていないかも知れません。
社会人の受講者が多い理由
田原先生のネット予備校に社会人の受講者が多いのも、上記のことが 大きな要因ではないでしょうか。
社会人が点を取るためだけの講義に、何万円もお金を注ぎ込む訳がないですからね。
本来、物理を得意科目にするには、このような姿勢で取り組む方が結局早道なんだろうとは思いますが、時間のない受験生にとって、得点優先になってもやむを得ないのでしょうか。
将来理系に進むなら
特に、将来理系に進学&就職を考えておられる方は、小手先のテクニックで受験を切り抜けても、後で苦労することになると思います。
どうせいつかはやらなくてはならないのだから、今の内に片付けてしまいましょう。
きっと後で田原物理に出会った運命に感謝することになると思います。