定年後の「事業」として数学や物理を選んだ
私は、定年後の「事業」に数学と物理を選んだ少数派です。
理由は簡単です。若いころよく覚えられなかったからです。
仕事で胃をこわしたことはありませんが、結構、完全主義者的なところがあって、数学や物理のことをもう少し覚えなきゃ人生のまとまりが悪いと思ったんです。
「すらすら分かっちゃう」
ご縁がありまして、「微積で楽しく高校物理」からこのサイトに来ています。
「数学超入門」を受講して、もともとその気がありましたので、火がついてしまいました。
消そうにも消せません。超入門ですから、すらすら分かっちゃうんですね。物理の無料講座も見ました。
「そのうちやります、という人でやる人はいない」と
数学をゆっくりやっていたかったんですが、安河内というひとの勉強法の本に「いつかやります、そのうちやります、という人でやる人はいない」ということが書いてあったんです。
私もそういう人がやったのを見たことがありませんでしたので(定義域:60年+アルハ)、これはまずい。自分もそのうちの一人になってしまうと思いまして、思い切って力学の動画の受講者になり、安河内さんの説の例外になりました。
力学を学んでいて
力学の基礎コースは思っていたよりはハードでした。
エネルギー原理の導出のところで、置換積分のdxがdtに変わるところが不慣れでなじめず、つまづきました。
もともと数学党(へたのよこずき)ですから、不慣れならば慣れればいいということで、大村という人の「微積分のはなし」に脱線しました。
どっちに転んでも楽なことはありません。去年の5月から12月まで、この人の本に面倒をみてもらってました。(まだ下巻の半分ほどが残っています。)
「なんでつまづいていたのか分からないほど」
今年になって力学に復帰しました。
去年の5月につまづいた(田原先生の説明にじゃなく、自分の気持ちに)ところを見てみますと、8ヶ月間の努力のかいがあって、なんでつまづいていたのかが分からないほど、よく分かりました。
急ピッチで受講をして、今月の初めに力学の1回目を終えることができました。
講義を文字に起こしました
学習法はなんとかして付随動作を増やすことを心がけました。
教育の世界でいう「学習活動」ですね。中心になるのはやはり手を動かすことだと思っています。
一番簡単なのは、時間がかかりますが、田原先生の講義を文字に起こすことです。定年中のおじさんの特権ですね。若い人には時間のコストがかかり過ぎてしまいますね。これで覚えられれば苦労はないんですが、やはり覚えていません。
覚えていませんが、帳面(ノートブックの古語です)に田原先生の言葉が記録されてますから、いつでもPCレターの雰囲気が思い出せます。
学習法のきもはやはり復習にあるみたいですね。習ったことの再現です。皆さんご存知のとおりつらい作業ですね。5回や6回は当たり前ですもんね。
看板どおり!の微積で物理
微積で物理は、看板どおりでした。
ma=Fでいけることが分かりました。(最初は半信半疑でした。公式を覚えさせる手法に毒されていたんだと思います。)
x”からx’、xとゆく気分の良さも味わえました。
始める前は、こんなことになろうとは・・・
力学を受講したおかげで、微積(缶詰の外から中へのアイデアは抜群の切れ味を発揮しましたー有難うございます)以外にも関心が向きました(微分方程式、ラプラス変換、テーラー展開、複素数)。
こんなことになろうとは想像もしてませんでした。
また、もうひとつの副産物として、文系も大変だけど、理系の大変さも相当なもんだなということが感じられたことです。
以上、長々と有難うございました。