微積分を使ったわかりやすい「田原の物理」オンライン講座。東大、京大合格他、医学部再受験、学士編入、電験三種、弁理士試験など社会人にもおすすめ

フィズヨビワークショップ「力学を根底から理解する」

力学が生まれた背景を深く理解し、問題を解けるようになることを目指す2週間のワークショップ

こんにちは。フィズヨビ代表の田原です。

2017年のスタートを飾るオンラインワークショップでは、力学をテーマに扱います。

力学は、とても奥が深い分野であり、物理の魅力のすべてがそこに集約していると言っても過言ではありません。

力学を、単に受験科目として問題が解けることで終わらせずに、人間が自然を理解するために長い時間をかけて築き上げた叡智として学んだとき、力学は、あなたの前に驚きと感動を持って現れてきます。

その「驚きと感動」を体験すると、それをきっかけとして、

分かった → 楽しい → できる → もっと知りたい

という「好きサイクル」が回り始めます。

そのための第一撃を、この2週間で、みなさんと一緒に創りたいと思います。

 

複雑化していく宇宙

話を、そもそものところから始めたいと思います。

私たちは、宇宙の中で生まれ、生きています。

では、私たちの宇宙とは、どのようなものなのでしょうか?

私たちの宇宙は、138億年前にビッグバンによって誕生したと言われています。

生まれたばかりの宇宙は、超高温のエネルギーの塊で、それが、膨張するに従って温度が下がっていき、陽子、中性子、電子などの小さな粒子が生まれてきました。

宇宙が膨張するにしたがって、さらに温度が下がっていき、陽子と電子が結びついて水素原子ができました。

生まれたばかりの宇宙は、水素しかない単純な世界でした。

水素ガスの雲が集まり始め、数多くの恒星が生まれました。恒星の内部で核融合が起こり、He, Li, Be, ・・Feなどの元素が次々と合成されていきました。

星は、核融合の材料となる元素を使い尽くすと爆発して塵に戻り、その塵から新たな星が誕生していきました。

爆発のエネルギーによって、鉄(Fe)よりも重い元素が合成されました。

 

このようにして、多くの星が誕生と消滅を繰り返す中で、約90個の元素が宇宙に存在するようになり、宇宙は、どんどん複雑な構造を持つようになってきました。

そして、46億年前、銀河系の恒星たちが一生を終えて爆発した後のガスの中から太陽系が生まれました。

太陽系第3惑星である地球には、液体の水が存在したため、化学反応が起こりやすい環境でした。

数多くの化合物の組み合わせが生まれ、化学反応のネットワークが複雑化していった結果、生命が誕生しました。

(私たちの身体を作っている、炭素、酸素、窒素などの元素は、宇宙のどこかの星の中心で核融合によって合成されたものだということを考えると、私は、じわーっと感動してしまいます。)

生物は次々に複雑な構造を取るようになり、多様な種を生み出しました。

多細胞生物の一種である人類は、脳を発達させ、コミュニケーションの手段である言語を使うようになり、複雑な社会を作り出しました。

原核単細胞 → 真核単細胞 → 多細胞 → 生態系 or  社会

というように、生物もどんどん複雑な構造を取るようになってきたのです。

生き物は、外部の情報を体内に記憶として蓄え、それを参照して行動を決めます。

体内に記憶として蓄えられた世界に対する認識が、「世界モデル」です。

人類は、言葉という「外部記憶装置」を手に入れたので、コミュニケーションをとりながら、協力して「世界モデル」を、どんどん改善してきました。

 

そして、今から400年ほど前、数学を使って世界モデルを作る方法が発見されました。

現実を測定して数値化して数学でできた世界モデルに写し取り、数学を使って計算した結果が現実と一致するかどうかを検証し、一致しないときは世界モデルを修正していくというやり方で、精巧な世界モデルを作っていこうというのです。これが、物理学の始まりです。

複雑化する宇宙の中で生まれた私たちは、私たち自身もどんどん複雑化することによって、宇宙を理解する「世界モデル」を手に入れようとしてきたのです。

 

第1週 「世界モデル」と感性のギャップから生じる難しさを乗り越える

私たちは、世界を数学で記述するために、単純理想化という操作を行います。そのため、世界モデルと感性によって直接体験する世界との間にズレが生じます。

このようなズレは、どこに現れてくるのでしょうか。

例えば、物理の問題に出てくる次のような表現について考えてみましょう。

「質量mの小球を崖の上から静かに落としたときの運動について考えよ。ただし、空気抵抗は無視できるものとする。」

ここで出てくる「質量mの小物体」という表現、これは、どのくらいの大きさの物体を想定していると思いますか?

直径1cmくらい?

直径1mmくらい?

いいえ。大きさが無視できるくらい、つまり、限りなく大きさがゼロの物体を想定しているのです。物体に大きさがあると、くるくる回転してしまったり、いろんなことを考慮する必要が出てくるので、単純理想化するために「大きさゼロ」の物体を考えるのです。大きさが限りなくゼロであるにも関わらず、質量はmであるような物体ですから、密度は無限大となり、実際には存在できません。このような現実には存在できない物体を想定し、「質点」と名づけています。

物理の問題が表現しているものは、このような単純理想化した世界です。

では、大きさが無視できなくて、空気抵抗も無視できない現実世界では、どんな運動が起こるでしょうか?こちらのほうが、私たちが経験している世界です。

この動画のようなことを考えなくてもよいように、「小球」「空気抵抗を無視する」などと言っているわけです。これが、現実と単純理想化したモデルとのズレです。

物理を学ぶということは、この「単純理想化した世界(モデル)」の常識を身につけ、それらを自由に操作する方法を学び、モデルと世界とを再統合して、世界について知ることができるようになるということです。

第1週は、課題として次のような質問を準備しています。参加者が質問を追加するのもOKです。

・質点とは何? なぜ、質点を考えるの?
・準静的過程ってどんなこと?どうして、そんな過程を考えるの?
・軽くて細い糸を使わないと、どんなことが起こるの?
・滑車に質量があると、どうして困るの?
・弾性衝突って、どのくらい現実的なの?
・慣性質量と重力質量の違いは?

質問を手がかりに、世界モデルと現実のずれを探り、どこに難しさがあるのかを協力して明らかにして、乗り越えていきます。

第2週 運動方程式から展開して問題を解く

近代科学の父、ガリレオ・ガリレイは、次のように述べました。

「宇宙は、数学という言語で書かれている」

数学のメリットは、計算したり、式変形できたりするということです。

実験を繰り返す中で見つかった法則を数式で表せば、そこから、様々な関係式を式変形によって導くことができます。

また、法則と法則の間の相互の関係を見つけることもできます。

物理学というのは、たくさんの法則からなりたつネットワークの体系なのです。

そして、そのネットワークの体系の中で、最も重要な役割を果たすものがあります。

それが、根本原理です。

物理学とは、根本原理を表す数式から、すべての現象を導いて解いていくことで宇宙を理解しようという試みなのです。

 

それを、もう少し詳しく説明したのが、こちらの動画です。

いかがでしたか?

このワークショップで扱う力学の根本原理は、運動方程式と呼ばれる式です。

「自然界のすべての力学現象は、根本原理である運動方程式 Ma=F から説明することができる」

 

現実と世界モデルのギャップを乗り越えたら、世界モデルの中で定義される運動方程式に取り組みます。

次のような質問を手がかりにして考えつつ、実際に問題を解いていきます。参加者のみなさんも、自由に質問や問題を追加してもOKです。

・運動方程式は、誰によって、どのようにして得られたのか?

・運動方程式が成り立つ前提は、どのようなものか?

・運動方程式は、どのようにして立てるのか?

・運動方程式の解き方には、どのようなものがあるのか?

・運動方程式から導くことができる法則には、どんなものがあるのか?

・運動方程式を使って問題を解くということはどういうことか?

・はじめて見る問題でも、なぜ、すらすら解けるようになるのか?

私たちが用意する問題だけでなく、参加者のみなさんが用意する問題も、すべて、運動方程式から展開して解いていくことができます。なぜなら、「それが力学だから」です。

なぜ、ワークショップという型式をとるのか?

田原は、学びのメカニズムについて最先端の実践を行ってきました。その中で気づいたのは、

学習にとって本質的なのは、コミュニケーションを改善することである

ということでした。

身近な例を挙げると、親に「勉強しなさい!」と怒鳴られたら、勉強する気持ちがすっかり失せてしまいますよね。

人間は、強制されると、抵抗感が生まれ、意欲が下がるのです。

誰からも強制されないことが保証されている環境で、自分から一歩踏み出して何かを始めたときに、はじめて学習サイクルが回り始め、そのときの楽しさから好きサイクルが回り始めるのです。

これは、物理ができるとか、できないとか、学習進度が速いとか、遅いとか、そういうこととは、全く関係ないことです。

自分のペースで、自分にとって必要なことを一生懸命にやる。

そして、自分がやったことを、周りの人に共有していく。

分からないことが出てきたら、一緒に学んでいる人たちやファシリテーター(講師)にヒントを求め、それを手がかりに、再び、自分のペースで進めていく。

その場所に、いろんな人がいれば、その分だけ、いろんなアドバイスをもらえたり、いろんな刺激が与えられたりして、どんどん学べる状況になってくる。

「あ!そういうことか!」

という気づきが、参加者のすべてに、頻繁に起こるような状況が生まれるのです。

高校生も、大学生も、社会人も、みんな対等な立場で、お互いを尊重しながらコミュニケーションをとり、学んでいく。

関係性のネットワークを育みながら学んでいく。

それは、複雑化する宇宙、複雑化する生命の摂理に沿った学びなので、無理なく学ぶことができます。

これが、田原がフィズヨビでワークショップを行う理由です。

 

田原がワークショップ型の講座を行う理由は、もう一つあります。

人間は、強制され続けると、それを当たり前だと感じるようになってしまうのです。それが、抑圧されている状態です。

私は、教育の場を、抑圧の場ではなく、解放の場にしたいのです。これについては、ここに書くと長くなりますので、興味がある方は、こちらをご覧下さい。→ フォアグラ型教育から対話型教育へのシフト

 

フィズヨビは、5月から、学習するコミュニティ「トモコミ」を立ち上げる予定です。

自由にオンラインで勉強会を開いたり、自分のやりたい学び方を提案したりすることができます。お互いに協力して学び合うことを学び、お互いに関係性も築いたワークショップ参加者のみなさんが、「トモコミ」のコアチームになってくれるといいなぁーと思っています。

ワークショップで達成したいこと

具体的には、次の3つのことを目標にします。

目標1(入門レベル)

●自然を理解するために、どのようにして数学を利用して理解しているのかが分かる。

目標2(基礎レベル)

●物体に働く力を間違えずに描き上げることができ、運動方程式を立てることができる。

●基本的な問題を、運動方程式から展開して解くことができる。

目標3(応用レベル)

●力学の問題設定に書いてある言葉を理解し、問いになっていないことも含め、起こりえる状況を想定できる。

●微積分を使った解法体系と、物理現象のイメージとを結びつけて考察できる。

※参加者は、自分の好きなレベル、または、すべてのレベルに取り組むことができます。

対象

物理を学ぶ高校生、大学生、社会人。

ワークショップ形式なので、多様なレベルの受講者が、それぞれに必要な学びと気づきを得ることが可能です。

(1)力学を学び始めたばかりの人 → 目標1、2の達成を目指して下さい。

(2)力学を一通り学んだが、理解に不安がある人 → 目標1、2(余裕があれば3も)の達成を目指して下さい。

(3)力学に自信がある人 → 目標1,2,3の達成を目指し、物理的考察力を鍛えて下さい。

進め方

フィズヨビワークショップでは、講師が一方向的に教えるという方法を取りません。教える必要があるものは動画にし、学習環境として準備します。

田原の物理(力学編)の講義の中から、以下の3つの講義(9000円相当)を受講者に配布します。

●力学1 運動の表し方

●力学2 力のつりあいと力のモーメントのつりあい

●力学4 エネルギー保存則

さらに、テキストとして、『田原の必修物理(力学)』と練習問題(入試問題)を配布します。

その他に、ワークショップ用にいくつかのオリジナル動画を作成したり、国内外から関連する動画を紹介したりします。

ワークショップでの学びは、次の「コルブの経験学習サイクル」を回しながら、進んでいきます。

経験学習サイクルは、左側の「実践」から始まります。

ワークショップで用意されている課題や質問に対して、動画や資料を参考にして、まずは、自分で取り組みます。問題を解いても良いし、質問を考えても良いです。取り組んだ結果は、ワークショップ用に用意した会員サイトの掲示板にアップロードしたり、書き込んだりしていきます。

アップロードしたり、書き込んだりしたものに対して、お互いに気づいたことをコメントしていきます。

他の人の質問に対して考えて回答していくことは、とても大きな学びになります。なぜなら、人は、説明するときに一番学べるからです。

1週間、取り組んで(実践)、結果を共有(経験)した後は、ZoomというWeb会議室に集まって1週間の学びを振り返って(省察)、気づきを共有します。気楽な雰囲気の中で、思ったことを自由に話すことができると、多くの気づきが生まれてきます。そうすると、次の週にやりたいことが自然と生まれてきます(概念化)。そして、また、同様にして、実践→経験→省察→概念化のサイクルを回していきます。

Zoomは、次の画像のような感じで、PCやスマホなどから入ることができ、複数で対話をすることができるツールです。

経験学習サイクルを回す学びについて、詳しくは、次の動画をご覧下さい。

フィズヨビワークショップの学びは、参加者の抱く疑問、気づき、ひらめきなどを大切にしていきます。それらを参加者同士で共有することで全体に広げていきます。ここでは、「分からないこと」はネガティブなことではなく、場に学びを起こしていく重要なきっかけとなります。参加者が安心して学べるようにフィズヨビファシリテーターが、安心安全の場をオンラインに創ります。

 

ワークショップ期間中に、山中ケンシさん、鈴木美香さんのサブセッションもあります。場のプロセスの中から、予定外のサブセッションが生まれる可能性もあります。サブセッションは、参加自由です。メインセッションではフォローできなかった部分をサポートしたりすることを想定していますが、参加者のみなさんの活動や希望によって、サブセッションでやることは変わってくると思います。

ファシリテーター紹介

田原真人(たはらまさと)

フィズヨビ代表。「反転授業の研究」代表。FLGI(Flipped Learning Global Initiative)アンバサダー。国際ファシリテーターズ協会日本チャプター理事。『微積で楽しく高校物理が分かる本』など著書9冊。

物理ができるようになるためには、物理の魅力を心の底から感じている人たちの存在を感じながら、物理を一緒に学び、その楽しさを体験することが一番の早道だと思います。

参考書を読んだり、問題演習をしたりするだけでは味わえない魅力を、ワークショップで体験して下さい。

浅井英臣(あさいひでおみ)

京都大学工学部物理工学科→同大学院エネルギー科学研究科
卒業後、5年ほどプログラマーとしてシステム開発。脱サラ後は家庭教師・小売業など気ままに自営業を営む。妻1人、娘1人、ウサギ1匹(予定)

家庭教師を始めたとき、忘れていた物理を再勉強しようと思い、田原の物理と出会う。高校・大学では味わえなかった物理の面白さを知り、夢中で受講する。Phys-wikiに田原式解答をUPしていたら田原先生に声をかけられ、フィズヨビのスタッフになる。Q&Aを担当中。

鈴木美香(すずきみか)

物理教師×産後ファシリテーター(産後教室Co.core主宰)×母
シンプルな法則で森羅万象に切り込む物理に惚れて、物理教師を続けて10年以上。
平行して自分も母となり、産後ママ向けの場を創る。
ファシリテーターとは助産師です。産み出すのはみなさん。必要な知識の提供と、安心安全な場を作ります。

山中ケンシ(やまなかけんし)

予備校講師(数学・物理),専門は数学(トポロジー)。物理学との関連も深い。「学問」のはじめの一歩は,その完成形を受け入れることではなく,その成り立ちに思いを馳せ,追体験すること。そして次の一歩が,それを用いて「試合」をすること。・・・まずは部活のように一緒に練習しましょう~。

山口 和弘

ある時は、木造建築の構造設計者。
またある時は、博士@東京大学大学院のフリーの木質構造研究者。
またまたある時は、科学技術を学ぶために東京大学理科一類→航空宇宙工学科を目指している大学受験生。
最終的には、世界初(たぶん)のロケットの設計が出来る木質構造設計者を目指しています。
皆さん、一緒に学んでいきましょう!

青木芳恵(あおきよしえ)

探究学習をベースにしたフリースクールスタッフ。
外側の世界と関わる事で出てくる、その人自身の内側にある「オモロイ」や「なんで?」という学びのスイッチをサポートする学びのナビゲーター。
ワークショップなどでは場を可視化するグラフィッカーとしても活動中。
理系分野は全くの初心者。物理を学ぶ事がどう外側の世界と繋がるのか今からワクワクしています。

日時

4月27日(木)Zoomの接続テストを行います。

4月28日(金) 20:30-22:00  オープニングセッション (Web会議室Zoom)

5月5日(金)20:30-22:00  振り返りセッション (Web会議室Zoom)

5月12日(金)20:30-22:00  振り返りセッション&クロージング (Web会議室Zoom)

※サブセッションの日程は、決まり次第お知らせします。

Q&A

Q) Web会議室Zoomというのは、どんなものなのですか?

A) PCやスマホなどから繋ぐことができ、スカイプのようにオンラインでビデオチャットができるツールです。スカイプと違い、50人で繋いでも安定して、クリアな画質と音質で話すことができます。小グループに分かれてのワークも可能です。詳しくは、Zoom革命をご覧下さい。

Q) 物理が苦手な人でもついていくことができますか?

A) 講義型の学びだと、講義のペースについて行けない場合、ついていけなくなってしまいますが、ワークショップ型の学びでは、あなたが出した疑問に対して、周りの人が考えて解決していくので、ついて行けなくなることはありません。むしろ、疑問をたくさん出す人が、学びに貢献することになります。

Q) 私にとって簡単すぎて受講する意味が無いということはありませんか?

A) 自分から質問を出して考えていく型式ですので、簡単すぎて無意味になることはありません。難しい質問については、受講生同士に留まらず、ファシリテーターも一緒に考えていきます。

Q) コミュニケーションが苦手ですが、大丈夫でしょうか?

A) 参加者は、年齢や性別にかかわらず、フラットな関係を保ち、コミュニケーションをとるようにグランドルールを設定します。居心地のよいコミュニケーションが確保されるように、ファシリテーターが場に責任を持ちます。田原は、国際ファシリテーターズ協会の理事であり、安心安全の場を作ることを研究しています。

Q)ワークショップで用意されていることをすべて理解できなくてはだめですか?

A)教科書や問題集での学びだと、学ぶ範囲が決まっているので、すべてを理解することが求められますが、自分で質問を出しながら考えを深めていく学びでは、学びの範囲は無限大ですので、すべてを理解することなど不可能です。そうではなく、2週間で、それぞれが、どれだけ自分自身にとって意味のある学びが起こるのかというのが重要です。参加者にとって、学ぶ意味や、理解したことが異なるのが、ワークショップ型の学びの特徴です。

Q) ワークショップは、受験に役立ちますか?

A) ワークショップで使用する動画教材「田原の物理(力学編)」は、大学受験対策として効果を上げてきたものですので、それを深く理解すれば、問題を解く力がつきます。また、ファシリテーターや受講者が共有する問題に対して、自分で解答を作成して会員サイトにアップロードして共有し、お互いに解答についてコメントし合うので、答案作成能力がつきます。また、通常のやり方では身につきにくい、物理的考察力や、論述力も身につきます。ファシリテーターもアドバイスします。

ワークショップ受講者の感想

フィズヨビで、これまでに実施してきたワークショップの受講者の感想です。

マッスル北村さん(高校時代に物理からドロップアウトしたのでリベンジしたい社会人)

建築関係の仕事をしている社会人のものです。

高校の時に物理は完全に落第し、物理からは目を背けて生きてきました。しかしながら、業界の構造自体も、新築から維持管理の時代へと変わって来はじめ、物理(特に力学)とは無縁ではいられなくなってきました。

そこで、今回一念発起し、物理の苦手意識をなんとかしたいという思いで、フィズヨビ講習会に参加しました。

しかしながら、勢いで参加はしてみたものの、参加メンバーが大学受験希望の方や物理の先生という強者ばかりでした。初回の時点で、「失敗した。場違いだった。」と思い、2回目からは不参加のつもりでいました。

しかし、2回目の前日に、ふと前回の動画を見なおしてみたら、「この講習会は、参加者が多様でバラバラあればあるほどサイクルが回りますよ」というメッセージがあり、「ひょっとしたら、自分の落第体験や引っかかっているところを共有できたらメッセージの意図がわかるかもしれない」と思い直し、しぶしぶながら参加しました。

参加してこの話を共有したら、「その気持ちや考え方わかる」と、とても暖かく受容してもらったことで、とても楽しくセッションを終えることができ、いつの間にか、物理の問題に向き合っている自分がいました。

それからは、少しずつ自分の不完全な解答をアップし、参加者のみなさんにフォローしてもらうことで、また次に進めるという好循環が生じました。

こうして3回目の直前になんとか、1題が完答できたことで、「もうこれで物理とも向き合える」という自信ができあがり、とても楽しい状態で終えることができました。

今後も、この繋がりが維持できる仕組みになっているので、挫折することがあっても助けてもらえるという安心感がこの講習会でできあがっていました。

とても画期的な講習会で、今はワクワク感でいっぱいです。

ありがとうございました!

今後も、この講習会がさらに大きく進化していくを願っております。

 

cdjkisさん(物理を勉強している社会人)

フィズヨビ講習会第一期を受けました。私は物理は超苦手・完全忘却で、ただただ田原先生の「自然を理解して感動する」という気持ちと同じように思えるようになりたいと思うこの一心だけで、フィズヨビ会員になっていました。もちろん一人では全然進まず、ただの継続会員でした。そして開始された講習会第一期でした。始めから心は重くて皆のトークに合わせてスムーズには話しながら、「無理して頑張ろう」という気持ちが大きかったです。そして、ログイン、チャットやアップやネット上で話すこと、久しぶりに問題を解く事や、それら殆どが初めての経験の私が「やっぱり無理だ」と自己嫌悪になった時に田原先生が「お助けルーム」を開いてくれました。

そこでは物理以前のアクセス方法や操作を教えてもらいながら、「独りじゃない」「同じように思う人もいた」って思えた時に、初めて心が軽くなりました。わからなくても皆に聞いたら教えてくれる!そしてようやく前向きになれました。今もその時の自分の気持ちを思い出して、皆さんの言葉を思い浮かべると涙がにじみます。

参加する事をずっと何年もためらってました。でも今回思い切って参加してみたら、目に見えないとても大事なものをいただきました。本当によかったと思ってます。

最後に2つだけ問題の答えを出して初めてアップした時に、ちゃんとお返事をもらえるなんて思わくて、この調子でいいよ、と背中を支えてもらい、みなさんの自然な優しさに感謝感謝です。金額は、これがほんとの精いっぱいで申し訳ないですが、「すえひろがり」で「無限大?」でこれからもフィズヨビにいる私のような人が少しでも物理に対して前向きに、皆と相談質問しあいながら、進められるようにと思って決めました。

最後に、田原先生がメールで、感想よろしく~って書いてあったのがまさか講習会が終わっているとは思ってなくて一人で「途中の感想は、今日も(第3週の講習会があるのに無理~。最後にまとめて書きます~!」って思ってました。すみません。そして一人でzoomに接続したら、全然つながらず、よくよく田原先生の「講習会がおわりましたが」というメールの文章を見つけて、「終わってたんだ・・・」と自覚し、ということは、感想を書かないといけない!と焦ってここに来ました。笑

まさに私にはこれからが始まりだったので、おっちょこちょいの顛末でした。始めの気持ちが「後ろから気づかれないように、いつでもフェイドアウトできるようについていく姿勢」だとしたら、今は皆と遠足にいくグループの一員になってついて行ってる気分です。ちゃんと前を向いてます。ありがとうございました。また、私の質問に対する皆さんの説明を聞く機会をゲットしにフィズヨビチャットに入りたいと思います(・・・せいぜい強気に言えてこのくらい・・・というのが、本音です。笑)ありがとうございました。

 

Shiraさん(学士編入試験)

どんな人でも、学びたいと思う気持ちが集まるだけでいろいろな視点があり、そしていろんな方向で視座を広げてくれる、そういうフィズ予備があるんだなと気づかせていただきありがとうございます。

これが人数が増えたりするとどんな場ができるんだろうなーって思ったりもしてます。それはface to faceであるからこその学びでもあるのかなと思います。そして自分の勉強にとっても刺激的です。

これからも宜しくお願いします。

寺本さん(イギリスでインターナショナルバカロレアのコースで学んでいる高校生)

力学の理解が深まりました。質問をしたり、質問に答えたり、他の方の答案をみたり、他の方の議論を読んだりすることで、理解が深まったように感じます。

hk246さん(難関大を目指す高校3年生)

学校ではできない理想的な学びができた、これに尽きます。年代や理解度、目指すものなど、置かれた環境がばらばらな人たちが集まって共に勉強し、助け合うことのできる場はそうそうないと思います。

分かる人が分かっていない人に教え、またみんなで同じ問題について「学び合い」をすることで共に理解が深まり、全体がレベルアップすることができているのだと感じました。

また、雰囲気もとても良かったため問題を解いてアップするだけでなく、質問したり答えたりし易かったです。

このような学習ができればと思っていたので、今回の講習はとても楽しく有意義なものとなりました。次回も参加させていただきたいと思います。ありがとうございました!

atsさん(受験生)

普段考えたことがないようなことを考える良い機会になりました。
ただ、時間がうまく取れずにほとんど参加できなかったことが反省点です。講習会のグループには、入れるときを見つけて参加していこうと思います。まだ受けるレベルには遥かに及ばないのですが、東大理一を目標にしているので、機会があれば、同じ東大志望?と思われるhk246さんとも情報交換などしたいと思います。これからもよろしくお願いします。

 

kazuさん(新しい木造建築スタイルを目指す建築家)→フィズヨビファシリテーターとして参加

ルールは無い、もしくはルールは自分たちで作るという認識を持てれば、自分からアクションを起こすことになり、参加することが楽しくなるという講習会でした。

また、講習会の期間は2週間で終わりましたが、終わってもまだ同じメンバーで学び続けることができるところが面白いですね。

 

yukoさん(医学部再受験のために勉強している社会人)→島根大学医学部合格

医学部再受験生です。

昨年の夏期講習での学び合いがとても楽しく、教えあうことがより深い学びにつながると感じたので、今回も参加させてもらいました。
また、今回のテーマのコルブの学習サイクルのうち、実践と経験から省察と概念化への転換をうまくまわしたいというのが私の今の全ての教科に関しての目標です。
理系科目についてひたすら問題集をやるということを繰り返していますが、伸び悩み、より深い理解が必要だと感じています。

一つの問題についてただ解くだけでなく、自分の考えたことを言語化することは少し時間がかかりますが頭の整理と定着につながり、他の人の解答をみて足りない部分に気づけることはなかなかない貴重な場だと思います。お互いに疑問を投げかけあうことでそれぞれがそれぞれの必要な部分を学べるという感じがします。
振り返りセッションでは他の人の振り返りを聞くことで、学び方に関しても自分に足りないところを自覚することができました。

いろいろ書きましたが何と言っても物理の講習会はとにかく楽しいです。今回は特に物理の問題を解くために、まず現象の理解をしたいという気持ちが出てきました。他の人に説明したいという欲求からそういう気持ちになった気がします。そうすると少し視野が広がる感じがし、結局早く解けるんだなという感覚がありました。

学習サイクルがぐるぐるとサイクルが回りだした!という感覚はまだないですが、省察と概念化を意識していくことで前にすすめる感じがしています。ぜひ続けていきたいです。自分でも意識していくつもりですが、ちょこちょここういう場があるとより自覚できると思うので、今後の講習会開催も期待しています!ぜひよろしくお願いします!

chuchuさん(医者を目指している受験生)

二週目の期間中に受けた駿台模試を境に、物理や、勉強に対して強い恐怖が芽生えてしまいました。初めは出来なかった事に対して落ち込んでいるだけだと思っていました。
ですが、北村さんの投稿を見ていて、正のスパイラルが起こっているのがすごく伝わって来て、自分は負のスパイラルに陥っていたのだと気がつきました。

講習期間中に気が付いていれば良かったのですが、自分の根底にある感情が複雑で 分かっていませんでした。
経験として、行動の起点が恐怖で埋め尽くされている時、ズレが生じて最終的に失敗に終わりました。

なので、第二週目に 北村さんを筆頭に 皆さんの投稿を見て感じた事が自分の軌道を修正するきっかけとなった事。それが私のこの講習で得た1番の成果です。

冬期講習の時の感想の様に、この様な変化がありました!といった感想を書けたら良かったのですが、北村さんを筆頭に、数人の方の変化が眩しく感じられ、自分が余りにも落ち込んでいた為投稿の流れをただ見ていた日々があったのが現実で、田原式で解いていない答案を載せてしまう自分でも、落ち込みきっている姿までは曝けだせない事にも気が付きました。

自分と反対の事が起こっている方々が羨ましいなと感じたりもしました。

綺麗に纏めたかったのですが、取り繕った感想よりも自分の感情を明らかにしたもののほうが 何か次に繋がるのでは。と思い書きました。

 

理科だいすき人間さん(元中学理科教師)

収入もなくなりましたので、最近入った臨時収入を使わせてもらいます。少なくてすみません。とても、勉強させてもらいました。

これまでなかなか時間もとれず田原物理を進められていませんでした。時間が以前にくらべ取れるようになった上に貴重な場を作っていただき2つの効果が重なり勉強を進めることができました。また、自分のライフワークの初等力学教育への確信を少し深めることができました。

自分的には、本当はこの4倍というところです。少なく見過ぎか?本当にありがとうございました。

鈴木美香さん(物理を教える塾講師)→フィズヨビファシリテーターとして参加

本当にできるんだ
それが今回の感想でした。

講習は、より多くの解法を、効率的に、どんどん吸収していく、そういった場とはちょっと違うかもしれません。

ただ『なんでこんなふうに考えるのだろう』といった普段おいていかれることが多い問に立ち止まって考えられる場です。
しかもそれは、暗ーく1人で考えるのではなく、社会人も学生もみんなでワイワイ考えられる、そんな場

前者の学び方を真っ向から否定するわけではありません。
期限が決まっている入試や試験においては前者が力を発揮することだってある

でも後者の学びが入ることで、ぐーんとターボがかかる

このフィズ予備が優れているのは、その両方が可能であること
ハイブリッドってかんじですね

普段の学びに講習でターボをかける
そこには、おぉそういうこと!とかAha!があって、それは学びに
おいて最大の燃料だと思うのです
感動は精神を消耗しないからエコですし

正直私は仕事の関係でオンラインにもほとんど参加できず、録画を見たり、
掲示板のやり取りに後から参加したりといったスタンスでしたが、
それでも大変な学びになりました。
どっぷり参加できたらもっっと化学変化を感じられただろうなと思います

普段のさらさらと流れていくような勉強にちょっと物足りないと思っている方、
いつも問題に対して”そもそも、、、”という疑問がたくさん出てくる方、おすすめです

 

今村清寿さん(高校教師・物理)

今回のフィズヨビ講習会で感じたこと、表現したいことが大きすぎて、感想が遅くなってしまいました。

内在的世界と外在的世界(個人の思考と他者との協働による思考)をつなぐことが学びに相乗効果をもたらすことは、オンライン講座で体験して、感覚的にわかっていました。その重要性をいかに自分の生徒に伝えるかが、課題でした。そこで、フィズヨビ講習会の話を聞いたとき、これだ!と思い迷わず参加を決めました。おそらく、ここでこれから起きることは、オンライン講座の学びの豊かさと物理をつなぐものに、もしくはそれ以上のものになるはずだと期待して。そして、参加して期待は確信に変わりました。

ポイントは、第1週の振り返りセッションだったと思います。あそこで困っていることや不安なことを出し合えたことで、安心安全の場が生まれた気がします。協働の成果を左右するのは、他者との関係性なのだと強く感じました。

シス的な学びの場では、他者は怖れの対象です。先生に怒られたくない。友だちより良い点数を取りたい。間違ったことを言ったら友だちはどう思うのだろうか・・・

ジェダイ的学びの場では、他者は助け合いの対象です。困っている友だちを助けるために知識を伝える。わからないと伝えることで友だちに説明する機会を提供する。他者のために学ぶ。

学びに限らず、人は自分のために行動するより、他者のために行動するときの方が何倍も力を発揮するのではないでしょうか?
友だちに教えてあげたいから学ぶ。友だちに教えてもらった知識だから大切にしたい。そう感じることができるコミュニティを作ることができれば、プラスのスパイラルが回りだす。

自分が教員として、どう振る舞えば良いのか見えてきました。

この経験は、教員としてのあり方を大きく変えるものとなりました。これまでオンライン講座で自分が体験してきたことを物理の授業に活かせる感覚が見えてきた気がします。
次回もぜひ参加したいです。

お申し込み

定員 30名(定員になりましたら締め切ります)

申し込みの締め切りは、4/27です。

受講料 9000円(税込)

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※受講料がどうしても払えないという方は、メールでご相談下さい。

info(at)flipped-class.net    (at)を@に変えて下さい。